2019/4/6(土)は、練馬 欅の音terrace(ケヤキノオトテラス)でマルシェがありました。
今回も新刊と古本(自分の蔵書)少しで出店。
小さな小さな、
こどもたちにも「ここ、本少ないーーーー!」と言われるような、
小さな本屋さんだけれども、
「探しているあの本」は無いだろうけれども、
誰かが本と出会う可能性を信じて、開いています。
ひとりひとりの、本と出会う力を信じているというか。
昨日のマルシェで旅立った一冊。
『あわいゆくころ 陸前高田、震災後を生きる』(瀬尾夏美 / 晶文社)
せんだいメディアテークの機関誌「ミルフイユ」で知って、気になっていた瀬尾夏美さんの著作。
買って読んでみたらとてもよくて、扱わせてもらうことを決めました。
と同時に。
練馬という会社員の方も多い地域で、
欅の音terraceという住宅街の中で、
こういった本がどれだけ読まれるのだろうか。
自分も会社員であり、住宅街に住むひとりですが、どこかそんな気持ちがありました。
「アーティスト」「生きる」「震災」といったことが、“普通の生活”をしている方々にどれだけ求められているのだろうか、そんな勝手な区別…ある意味での差別の気持ちがあったのかもしれません。
それでも、必ず欲している人はいる。と思いなおし、急いで晶文社さんに発注しました。
そして、マルシェにて。
本が、売れました。
本に出会えた喜びとともに、本は持ち帰られました。
この本が旅立った時、あぁ間違ってなかったな、と思ったのです。
本や人を信じながら、本を届けていきたい。
◆通販をはじめました